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消費科学研究所ブログ

Archive for 11月, 2015

プラスチック製の食器、お弁当箱などの食事や台所用の器具は、品質試験と表示が大切です。

水曜日, 11月 18th, 2015

11月14日は「いい樹脂⦅いい(11)じゅし(14)⦆の日」ということで、今回は、お弁当箱などを含めたいわゆる“プラスチック(合成樹脂)製”の食事用器具類について、法律で定められた表示と試験をご紹介します。

 

1. 家庭用品品質表示法に基づいた品質試験と表示が必要。

プラスチック製の食器、弁当箱、シール容器等の食事用器具は「家庭用品品質表示法」の対象商品で、原料樹脂の種類、耐熱温度、耐冷温度、容量、取扱い上の注意、表示者名、表示者の連絡先等を表記する必要があります。
消費科学研究所では、同法に基づく表示を適正に行うため、ご依頼を受けた商品について、素材の特定、耐熱試験、耐冷試験を実施しています。

 

 
 

2. 使われている樹脂の素材を特定。

 赤外分光光度計を用いて、原料樹脂の種類を特定します。赤外分光光度計で測定すると、特性吸収スペクトルと呼ばれるピークが樹脂を構成する分子の結合によって異なるため、樹脂の種類を特定することができます。

 

(例)測定の結果、この素材はポリプロピレンと特定することができました。

 
 

3. 耐熱温度・耐冷温度を検証。

 JIS規格(JIS S 2029 プラスチック製食器類)で定められた試験方法によって検証します。

<耐熱温度>

■試験方法: 試験する商品を試験温度に調整した恒温槽に入れ、1時間保持した後に取り出し、常温で30分放冷後、異常がないかを目視で調べます。
●異常な状態とは溶解、ひずみ、ひび割れ等の変形や色、つやの等の変化を指します。
●耐熱温度は、異常を認めた温度マイナス10℃を表示します。

 
例えば、150℃で樹脂が白濁したなどの異常があった場合は、140℃が耐熱温度です。
 

 

<耐冷温度>

■試験方法:試験する商品を一定温度に定めた低温槽の中に入れ、1時間保持した後に取り出し、常温で2時間放置した後、機能の異常または著しい変形がないかを目視で調べます。
●耐冷温度は、異常を認めた温度プラス10℃を表示します。

 
例えば、-20℃で樹脂に亀裂が入ったなどの異常があった場合は、-10℃が耐冷温度です。

 
 

4. 電子レンジ耐久性試験で確認。

 JIS規格では、「電子レンジで使用できる容器は、表示耐熱温度が140℃以上のもの」とされています。電子レンジで使用可能な商品については、耐熱温度試験と合わせて「電子レンジ耐久性試験」をすることをおすすめします。こちらも、JIS規格(JIS S 2029 プラスチック製食器類)で定められた試験方法によって実施します。

 

■試験方法:試験する商品の容器の半分量までオリーブ油を入れます。それを電子レンジに入れ、オリーブ油の温度が「表示耐熱温度」になるまで加熱後、ただちに調整した低温槽に入れ、「表示耐冷温度」になるまで冷却します。この操作を5回繰り返した後、使用上欠点となる異常がないかを目視で確認、色あせ度合いの確認(変退色3級以上)、鋼球を用いた落球衝撃試験(耐衝撃性試験)を行って破損がないかを調べます。

 

 
 

5. 食事用器具として大切な品質性能をチェック。

 毎日使用するお弁当箱を含め、食べ物を取り扱うプラスチック製の食事用器具、調理用器具は、安全・安心に使える品質であることが基本です。消費科学研究所では、法律に基づく適正な品質表示を行うためだけでなく、安心して使い続けられる商品かどうかの品質性能を確認するためにも、今回ご紹介した試験項目を必ずチェックされることをおすすめします。
 当研究所では、プラスチック製の食事容器類をはじめ合成樹脂加工品全般について、下記の品質試験を取り扱っています。ぜひお気軽にご相談ください。

 

    ■合成樹脂加工品に関する取扱い試験項目
  • 容量測定
  • 耐衝撃性
  • 耐熱性
  • 臭気および味
  • 耐煮沸性
  • 塗装・絵付け密着性
  • 止め具の耐久性
  • 水漏れ
  • 材質確認
  • 耐冷温度
  • 安全性
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