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消費科学研究所ブログ

Archive for 5月, 2016

人工の雨を降らすシャワー試験で、レインウェアの防水性能を確認します。

火曜日, 5月 31st, 2016

梅雨、ゲリラ豪雨などに備えて、レインウェアの需要が高まるシーズンを前に、製品の防水性能を確認するシャワー試験をご紹介します。

1.スポーツ用レインウェアは、構造上、水が浸入しやすく、注意が必要です。

登山やゴルフなどスポーツ用のレインウェアは、スポーツ用途に合わせた商品設計のため、通常のレインウェアと比べると、着用時に水が浸入しやすい構造です。
 

■スポーツ用レインウェアの特徴

 ・衣服内のムレを解消するために、スリットを設けている
 ・袖が取り外せるように、ファスナーで袖を接続している
 ・軽量化のために薄い生地を使用している

 
通常のレインウェアの防水性試験(JIS L 1092)は、生地の防水性のみを評価する試験です。実際に着用した際の水の浸入の有無を確認することはできません。

2.シャワー試験で、製品の防水性を確認できます。

シャワー試験は、傘の漏水性(JUPA基準*)を確認するための装置で、天井部分に特殊なノズルが取り付けられており、人工の雨を降らすことができる仕組みになっています。 この装置を使用し、傘と同様にスポーツ用のレインジャケット(レインブルゾン)、レインパンツ、レインキャップなどの防水性能を確認することができます。
*JUPA:日本洋傘振興協会
 

■シャワーテストの試験方法

 ①人工降雨試験装置の下にトルソーを設置
 ②トルソーに製品を着用させる
 ※開口部(首や腰部)からの水の浸入を防ぐためポリ袋でカバー
 ③降雨量20mm/hの雨を1時間降雨させる

 

■試験結果の確認

 ・トルソーが濡れていないか、生地表面の撥水状態を確認する
 ・衣料品内部に濡れている箇所がないか、水の浸入を確認する

 

   

 

3.試験結果をもとに、改善のポイントを提案します。

実際の降雨と同じ条件下で試験を行うため、縫い目、ファスナー、スリットなど雨が浸入 しやすいと思われる箇所について、より明確な試験データを得ることができます。生地の 耐水性能や水の浸入経路を確認し、改善策を提案します。
 

■試験例

①レインコートの肩の部分。最初は、水を弾いています。

 
②時間の経過とともに、撥水性が失われてきます。
とくに肩の辺りは、雨がほぼ垂直にあたるので、かなり湿潤して濡れています。


 
③縫い目の部分から、雨が浸み込んでしまいました。

 
④水の浸入を防ぐため、裏面から防水テープなどを取り付けるよう、提案します。
 
今回ご紹介したシャワー試験をはじめ、防水性能に関わるさまざまな試験・検査を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
 


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