品質管理・衛生管理のトータルソリューションカンパニー

お気軽にご相談ください

消費科学研究所ブログ

Archive for 10月, 2016

レジ袋やゴミ袋など、JISに基づいたポリ袋の品質試験を行ないます。

金曜日, 10月 28th, 2016

 
日常的によく使うポリ袋には、JISに基づいた品質基準があります。
また、最近では自治体指定のゴミ袋について、それぞれ仕様書に則った品質基準が定められており、確認のためのデータが必要となります。
 

1.ポリ袋に関するJISとは

ポリ袋(ポリエチレンフィルム製袋)の品質規格であるJIS Z 1702[包装用ポリエチレンフィルム]、JIS Z 1711[ポリエチレンフィルム製袋]に基づく試験を行なっています。
 
■JIS Z 1702 包装用ポリエチレンフィルム…袋になる前、いわば材料段階に対する試験です。試験項目として、引張、伸び、衝撃等があります。
■JIS Z 1711 ポリエチレンフィルム製袋…袋になったもの、いわば製品に対する試験です。試験項目として、厚さ、寸法(幅および長さ)、ヒートシールの強さ、印刷剥離(プリントの剥がれやすさ)、水漏れ等があります。
 
JISのうち、厚さ測定、ヒートシールの強さ試験、衝撃試験を紹介します。
 

2.ポリエチレンフィルムの厚さを測定

厚さ測定は『JIS Z 1711 8.2 厚さ測定方法』に基づき、JISで定められた厚さ計を用いて行ないます。袋を広げた状態で、定められた位置の厚さを測定します。
 
ポリエチレンフィルムの厚さを測定
 

3.袋のヒートシールの強さ試験

ポリ袋には、フィルムを袋状にするためのヒートシール部分があります。このヒートシール部分の強度を求めるため、『JIS Z 1711 8.4 ヒートシール強さ試験』に基づき試験を行ないます。
①試験片を幅15㎜の短冊状に切取る
②試験片のヒートシール部が中央に来るように180°開いて、その両端を引張り試験機に取付ける
③500mm/min速度で破断するまで引っ張り、最大荷重を求める

 
袋のヒートシールの強さ試験
 
袋のヒートシールの強さ試験
 

4.衝撃試験

『JIS Z 1702 7.6 衝撃試験』に基づいて試験を行ないます。
 
①試験片を固定する

②高さ660mmよりおもりを付けたダートを試験片の中央に落とし、試験片が破壊していないかどうかを確認する
 
衝撃試験
 

5.他にも、ポリ袋類に関する各種試験を実施しています

試験内容等の詳細や発注方法については、お気軽にお問い合わせください。
 

商品名 試験項目
ごみ袋・レジ袋・
ポリ袋類
厚さ測定
寸法測定(長さ)
寸法測定(幅)
寸法測定(シール下)
一枚あたりの質量測定
引張強度
引裂強度
伸び
衝撃強度
ヒートシール強度
水漏れ
印刷部分の鉛・カドミウムの含有量
素材確認
印刷はく離強さ

 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから

「毛髪曲げ特性試験」で髪のハリやコシを“見える化”

木曜日, 10月 6th, 2016

 
消費科学研究所では、さまざまな毛髪試験を実施し、ヘアケア製品の性能を評価しています。(2015年10月ブログ参照
今回は、それらの試験の中から、専用の測定機を使用した「毛髪曲げ特性試験」について紹介します。
 

 

1.毛髪曲げ特性試験とは

約毛髪サンプルを曲げた際の「曲げ剛(つよ)さ」および「回復性」について測定する試験です。
シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品で処理した毛髪や、ダメージを受けた毛髪について試験を行うことで、その違いをわかりやすくデータ化(見える化)します。たとえば、ハリ、コシのないダメージヘアを測定すると、曲げ剛さが低く、回復性に乏しいということが数値化されます。
 

2.試験方法

毛髪の方向をそろえてシート状に並べ、両端(毛根側、毛先側)を固定して一定速度でアーチ状(最大曲率 2.5cm-1)にカーブさせます。このときのカーブの大きさと、カーブさせる際に必要な力を計測して曲げ剛さ、回復性を算出します。
 
①測定前の準備:試験に使用する毛髪を選別する
試験に使用する毛髪
 
試験に使用しない毛髪
 
②選別した毛髪を処理し、毛髪サンプルを作成する
毛髪サンプル作製
 
試験品で処理
 
③毛髪サンプルの測定:測定機に毛髪サンプルをセットして測定する
シート状にした毛髪の両端(毛根側と毛先側)をつかんで、いずれか片方の端を一定速度でカーブさせる
※毛髪サンプルの作成~測定は、室温20℃、相対湿度65%の環境下で行う
曲げ試験機
 

3. 試験結果と評価方法

●曲げのアニメーション
曲げのアニメーション
試験結果は、グラフに表記されます。
グラフのヨコ軸は、シート状の毛髪を曲げた時のカーブの大きさ(曲率)。タテ軸は、曲げるのに必要な力を表します。
 
グラフの右半分はシート状の毛髪を右にカーブさせたときの結果を表し、タテ軸(力)もヨコ軸(曲率)もプラス側にいくほど値が高くなります。反対に、グラフの左半分はシート状の毛髪を左にカーブさせたときの結果を表し、タテ軸(力)もヨコ軸(曲率)もマイナス側にいくほど値が高くなります。
 
●測定グラフ
グラフ
 
B値(ピンク色の→部分):この値が大きいほど曲がりにくいことを表します。左右にカーブさせたときの往路の力(タテ軸)が高くなる(角度が急になる)ほど、カーブさせる(曲げる)のに力が必要となり、曲げ剛いということです。
 
2HB(オレンジ色の⇔幅):この値が小さいほど回復性が高いことを表します。つまり、左右にカーブさせたときの往復の力の差が小さいということは、曲げたときとほぼ同じ力で元に戻るということです。
 

4. シャンプーやコンディショナーなど、ヘアケア製剤の開発に

毛髪の試験では、主にサンプルを比較して行う試験方法が一般的で、毛髪表面特性試験(摩擦係数)や毛髪引張特性試験(破断加重、延伸率)も、同様に比較試験を行います。「毛髪サンプル作製」のようにサンプルが3種類あれば、1つずつ順次測定して、結果を比較します。未処理時と処理A、処理Bそれぞれの毛髪の状態を数値化して比べることができます。
シャンプーやコンディショナーを使用することで毛髪のハリやコシの風合いがどれくらい変化するかを把握し、より良いヘアケア製品の処方開発にお役立ていただけます。
毛髪曲げ特性は、風合いを構成する物性のうちの一つです。より多角的に検証するには表面特性や引張特性、SEMによる表面観察など、他の毛髪試験と併せて実施されることをおすすめいたします。

 

○ご依頼時の注意点
・試験に用いる毛束は弊社でも手配できますので、試験品のみお送りいただいても実施可能です。(処理した毛髪のみ、または毛束と試験品をお送りいただいても実施可能です。)
・送付時は、毛髪を折り曲げない、つぶさないようにしてお送りください。
・コンディショナーなどの試験品はこぼれないように、また、容器が破損しないようにしてお送りください。

 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから