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靴の安全性と品質を確認するため、規格・基準に基づいた試験が必要です。

2015年12月16日(水)

1. 靴に関する事故やトラブル、経験ありませんか?

「ヒールが取れた」、「ヒールが折れた」など靴の安全性に大きく関わる事故や、内張り地や甲革からの色落ちなどのトラブルがよく報告されています。そういった事故やトラブルを未然に防ぎ、最小限におさえるためにも、事前に試験・評価を行い、靴の安全性や品質について確認する必要があります。

 

・写真(商品試験報告書の軟X線透過画像)

軟X線透過画像により、ヒールが取れていない左靴には6本のヒール取付釘があるが、ヒールが取れた右靴には1本しかないことが判明した不良品。
 

 
 

2. 婦人靴のヒール取付強さを評価

歩行中に靴のヒールが靴本体から外れたり、ぐらついたりすると、転倒など危険な事故にもつながります。当研究所では、ISO規格に定められた試験を行ってヒール取付強さを測定し、安全性を評価しています。
 

【試験項目】

ヒール取付強度:ISO 22650「履物 -靴の試験法- ヒール取付強さ」
 

【試験概要】

ヒールの先端付近に穴を開け、鋼棒を差し込み、鋼棒にひもをかけた後、つま先とひもを垂直方向に一定速度で引っ張り、破損、外れ及び使用上支障のある変形が生じる時の力を測定します。強度を確認するだけでなく、一定荷重をかけた際のヒールの移動量や荷重を外した際のヒールの移動量を測定します。

 

 
 

3. 靴の染色堅ろう度(色落ち)を試験。

特に内張り地に革が使われている靴やブーツでは、着用時の摩擦などが原因で色落ちし、衣服や靴下を汚染することがあります。当研究所では、靴などの皮革製品についてJIS規格に準じた摩擦試験を行い、染色堅ろう度を評価しています。
 

【試験項目】

・内張り地の染色堅ろう度(摩擦):JIS K6547 革の染色摩擦堅ろう度試験方法 (摩擦試験機Ⅰ形)による。
 

【試験概要】

摩擦試験機Ⅰ形(クロックメーター)の摩擦子に綿白布(乾燥・湿潤)をかぶせ、固定した試験片の上10cmを、900gfの荷重で10秒間に10回往復摩擦します。
 

・写真(商品試験報告書のブーツの写真)


 

履き口が折り返せるブーツで、使われていた天然皮革が摩擦によって色落ちしやすかったために、ブーツインしたパンツを汚染した事例。

 
 

4. 求められる品質基準に適合しているか、各種試験を組み合わせ、総合的に評価

靴に関わる基準としては、ISO規格、JIS規格などがあります。これらの基準に則り、靴に関連したさまざまな試験を行い、総合的な品質評価を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
 

 

■取り扱い試験項目

 
試験項目 備考
①甲革の厚さ JIS K 6550 革試験方法 5.1厚さの測定
②甲革の引張り強さ JIS K 6550 革試験方法 5.2引張り強さ及び伸び
③甲革の引裂き強さ JIS K 6550 革試験方法 5.3引裂強さ
④表底の厚さ JIS S 5050 革靴 6.2表底及びかかと用材料
⑤表底の引張り強さ JIS S 5050 革靴 6.2表底及びかかと用材料
⑥つま先部分の接着剥離強さ JIS S 5050革靴 8.試験方法
⑦内張り地の染色堅ろう度(摩擦)
(乾燥/湿潤/アルカリ)
JIS K 6547 革の染色摩擦堅ろう度試験方法(摩擦試験機Ⅰ形)
⑧ヒールの取付強さ ISO 22650「履物 -靴の試験法- ヒール取付強さ」
⑨表底の耐摩耗性 JIS K 6264 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -耐摩擦性の求め方-
第2部:試験方法11.テーバー摩耗試験機
⑩ヒールの疲労試験 CEN/TC 309 N 311 履物 -ヒールの試験方法- 疲労抵抗力(ISO/TC 216)
⑪表底のゴム硬度 JIS K 6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -硬さの求め方- 
第3部:デュロメータ硬さ(タイプA)
⑫老化試験 JIS K 6257 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -熱老化特性の求め方 促進老化試験 AA-2法
(※長靴はJIS S 5005に基づいて評価)

 
 
 
 

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