品質管理・衛生管理のトータルソリューションカンパニー

お気軽にご相談ください

消費科学研究所ブログ

性能評価

百貨店などに納入する靴やバッグの品質管理をトータルで承ります

月曜日, 12月 10th, 2018

1.靴やハンドバッグを少量輸入・ハンドメイドしている事業者の方へ

「自社商品を百貨店など大手小売企業で扱ってほしいが、品質関係のハードルが高そうで…」とお悩みの事業者の方からのお問い合わせがよくあります。
たとえば、
 
●商品を百貨店に納入したいが、事前の品質試験はどのように行えばよいか?
 試験の実施だけでなく、試験項目の選定やデータの見方までサポートしてほしい。
●納入先から、商品についての品質のお申出(苦情)が発生したとの連絡を受けた。
 単品不良と思われるが、品質試験を行ない、客観的に考察してほしい。
 
このようなお問い合わせに対し、当研究所では品質試験はもちろん、試験前のご相談や試験後のサポートまでトータルに行なっています。

 

万一、商品事故や苦情が発生した場合に備えて、当研究所では、販売・納入する前に代表的な商品の品質検査を行い、数値化した“事前データ”を用意することをおすすめしています。“事前データ”があれば、何かあった時にすぐ納入先にそれを提出できます。小売りの品質基準をクリアした事前データを根拠に、今回の事故や苦情は単品不良であり、納入商品すべてに問題があるのではないことを説明する材料として大変有効です。また、納入先との信頼関係にもつながります。

 

2.靴・ハンドバッグの検査・問い合わせランキング(当研究所内)

当研究所で実施している事前試験や苦情原因究明から、件数の多いものをご紹介します。

■第1位 「色落ち」 (試験費用 1,200円~)

衣服や靴下への色落ちの程度を、試験によって数値化します。

 
(例)「靴を脱いだらストッキングの親指付近が黒く汚染していた」

このケースでは、靴の内張り地に対して、乾いた状態と濡れた状態での染色堅ろう度摩擦試験をご提案します。


 

試験結果は、白布の汚れの濃さをグレースケールで判別・数値化します。


 

試験動画はこちら


 

■第2位 「強度」-耐荷重  (試験費用 3,000円~)

・ハンドバッグの持ち手や縫製箇所の強度
・靴のストラップや底の接着強度など、製品強度を測定します。

 
(例)「ハンドバッグの持ち手の縫目の縫製がほどけて、持ち手がはずれた」

 

このケースでは、実際の商品の中に重りを入れて強度を確認する「耐荷重試験」をご提案します。

ハンドバッグの場合は10kg、トートバッグやリュックのように大きめのバッグの場合は20kgの重りを商品の中に入れます。
日常使用時と同じように持ち手や肩ベルトで吊り下げ、1時間後、バッグに異常がないかを確認します。

 

■第3位 「強度」-縫目  (試験費用 2,700円~)

・バッグの縫目の強度を測定します。

 
(例)「バッグの底周辺の縫目が破れた」

このケースでは、実際の商品を用いて、破損箇所周辺の「縫目強さ試験」をご提案します。

バッグの底、マチ、側部等の縫製部が中央になるように引張り試験機に取付けて、破れるときの最大荷重を調べます。但し、取付部Aと取付部Bの間は6cmとし、引張速度は100mm/minとします。
(JIS L 1093 繊維製品の縫目強さ試験方法グラブ法に準拠。)

 

3.革製品の品質に関する相談・問い合わせに対応

当研究所はJ.フロントリテイリングのグループ企業として、百貨店の品質管理全般を受託し、百貨店に求められる品質レベルを熟知しています。特に皮革製品の検査や相談の経験が豊富で、業界との交流も広いので、修理先等のご紹介も可能です。
わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。初めての方にもわかりやすく丁寧に、ご相談に応じます。

 
●ご依頼の流れ

※内容により3~10日程度(お急ぎの場合ご相談ください)

 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
担当:村井、横田
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから

レジ袋、ゴミ袋など、JISに基づいたポリ袋の品質試験と表示とは。

月曜日, 11月 26th, 2018

近年、試験依頼が増えているのが、ゴミ袋やレジ袋などポリ袋の品質試験です。当ブログでも過去に2度取り上げ、好評をいただきました。今回は、表示を中心にご紹介します。

1.定められた品質基準に準じて、試験を行ないます

ゴミ袋・ポリ袋・レジ袋のようなプラスチックを薄いフィルム状に延ばした製品については、日本工業規格のJIS(JIS Z1702包装用ポリエチレンフィルム)でその品質基準が定められています。
なかでもゴミ袋については、市町村ごとに指定のゴミ袋があるところが増えており、自治体が定めた品質基準に合ったものが採用されています。おもな試験項目は、厚さ測定、引張強度、伸び、ヒートシール強度、衝撃試験などです。

 

●試験方法の詳細については、以前のブログをご参照ください。
2016年10月ブログ
2017年10月ブログ

 

2.家庭用品品質表示法に基づいた表示

食品包装や、ゴミ袋に用いるポリ袋(ポリエチレン製、ポリプロピレン製)のうち、フィルムの厚さが0.05mm以下で、個装単位が100枚未満のものについては、「家庭用品品質表示法」に基づいた表示が必要です。
品質表示の必要な項目は、次の5項目です。

  • 合成樹脂の種類
  • 耐冷温度
  • 寸法
  • 枚数
  • 取扱い上の注意

これらの表示を行うためのデータ取り試験についても、当研究所で実施しています。
お気軽にお問い合わせください。

 

●家庭用品品質表示法に基づいたポリエチレンフィルム製、ポリプロピレンフィルム製袋の表示例


 

3.ポリ袋類に関する各種試験を実施しています

試験内容等の詳細や発注方法については、お気軽にお問い合わせください。

商品名 試験項目
ごみ袋・レジ袋・
ポリ袋類
厚さ測定
寸法測定(長さ) 
寸法測定(幅)
突刺し強さ
引張強度
耐荷重試験(静止荷重・繰返し荷重)
伸び
衝撃強度
ヒートシール強度
水漏れ
炭酸カルシウムの含有量
素材確認
印刷はく離強さ

 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから

シャワー試験で、さまざまな分野の商品の防水性能を確認できます。

水曜日, 10月 10th, 2018

シャワー試験は、本来、傘の漏水性(JUPA基準*)を確認するための装置です。当社の大阪研究所にはシャワー試験室があり、天井部分の特殊なノズルから、人工の雨を降らすことができる仕組みになっています。 この装置を使用し、傘だけでなく、防水性を求められる多種多様な商品の「耐漏水性試験」を実施しています。
*JUPA:日本洋傘振興協会

 
シャワー試験
 

1.多様な商品の耐漏水性試験が可能です

多種多様な商品を対象に耐漏水性試験を行ない、降雨後の商品の状態や防水性能について確認できます。また、依頼者の内部資料用として、試験時の写真や動画の撮影も可能です。

 

例① バッグ

バッグ止水ファスナーの拡大図
▲バッグ止水ファスナーの拡大図

●試験結果から確認できること
・バッグ内部への水のしみ込み(ファスナー、生地、縫目内部へのしみ込みの有無、どこからしみ込んだのかの部位特定等)

 
【試験結果の例】キャリーケース スライドファスナー部分 水浸入イメージ
▲【試験結果の例】キャリーケース スライドファスナー部分 水浸入イメージ

ファスナーを開けた内部の状態。赤枠で囲まれた部分について、濡れて内部の生地の色が濃くなっている。

 

例② 外壁用パテ(エアコンの配管等に使用)

エアコン配管水漏れイメージ
▲エアコン配管水漏れイメージ
 
外壁用パテ
▲外壁用パテ 試験パネルのイメージ        ▲試験パネルの設置状態
 

●試験結果から確認できること
・雨で流れ落ちる状況を確認
・変形(膨れ、ひび割れ等)の有無 など

 

例③ レインウェア

■試験方法
 ①人工降雨試験装置の下に試験対象品を置く
 ②雨を降雨させる
 

■試験結果の確認
 ・トルソーが濡れていないか、生地表面の撥水状態を確認する
 ・衣料品内部に濡れている箇所がないか、水の浸入を確認する

 

時間の経過とともに撥水性が失われ、雨がほぼ垂直にあたる肩の辺りはかなり湿潤して濡れている状態。

 

縫い目の部分から、雨が浸み込んでいるのを確認。

 

■試験結果をもとに、改善ポイントを提案
実際の降雨と同じ条件下で試験を行い、縫い目、ファスナー、スリットなど雨が浸入しやすい箇所について、より明確な試験データを得ることができます。生地の耐水性能や水の浸入経路を確認し、改善策を提案します
 

2.試験条件など、ご希望に応じて柔軟に対応します

当研究所では、降雨の量(5~50㎜/h)を調節したい、商品のどこがどのように濡れてくるのか見たい、20㎜/hの雨量がどれくらいか確認したいなど、依頼者のご要望にきめ細かく対応しています。実際に商品に雨(シャワー)を降らせている場面に立ち会いのもと、試験を行うことも可能です。お気軽にお問合せください。

 
【参考】雨の強さと降り方(気象庁ホームページより引用)
▲【参考】雨の強さと降り方(気象庁ホームページより引用)
 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから

ペット用品の品質評価試験を始めました。

月曜日, 8月 27th, 2018

近年、ペットを家族の一員として大事に扱う方が増え、「ペットの家族化」が話題になっています。それにともない、老犬用のドッグフードや介護犬用のベッド等、対象を絞り込んだ商品も増えてきています。ペットを取り巻く環境が変化し、ペット関連商品の品質に対する消費者の意識は、今まで以上に高まってきています。
消費科学研究所では、この度、ペット用品に関する試験業務を開始しました。自社商品の品質確認や新商品開発の品質試験などに、ぜひお役立てください。

1.飼い犬用引きひも(リード)のJIS規格が制定されました

愛犬家が増える一方で、散歩中、ペットの犬が勝手に飼い主の元を離れ、他人を嚙むといった被害もしばしば報告されています。そのような被害を未然に防ぐためにも、ペット用品の品質が、今、重要視されています。
2018年3月には、飼い犬用引きひもの強度や表示に関するJISが制定されました(JIS S 9100)。
 
■適用範囲( ※JIS S 9100:2018 飼い犬用引きひも(紐)―強度及び表示【1 適用範囲】 より引用)
体重40㎏までの飼い犬一頭の散歩時に使用する飼い犬用引きひもの引張強度および表示について規定する。ただし伸縮式引きひもなどには適用しない。
 
■試験方法の概要(※JIS S 9100:2018 飼い犬用引きひも(紐)―強度及び表示【5.2 性能】の【表1】および【6.3 試験方法】 より引用)
①スナップ部とひも部を引張試験機に固定し、150mm/minで引っ張る。
②破断にいたるまでの最大荷重を測定。
③試料3点について試験を行い、3点のうち最も低い値を引張強度とする。
 
●基準値

適用体重 引張強度
10kgまで 300N 以上
20kgまで 600N 以上
30kgまで 900N 以上
40kgまで 1200N 以上

2.ハーネスの強度試験も実施しています

当研究所では、引きひもと共に用いる“ハーネス”についても、一般社団法人ペット用品工業会の「ペット用品統一表示ガイドライン」の品質基準に基づき、評価試験を実施しています。
 

 

3.ペット関連用品の多様な品質試験に対応しています

他にも、ペット用品統一表示ガイドラインの品質基準以外のペット用品の評価試験や、ペットフード安全法に関わる成分分析、 ペットフードの表示に関する公正競争規約に関わる成分分析などを実施しています。お気軽にご相談ください。
 

試験項目 試験品(主なもの)
引張強度 犬猫用リード、首輪、鎖、ワイヤー
把手強度 犬猫小動物用キャリー
縫目強さ 犬猫小動物用キャリー
滑脱抵抗力 犬猫小動物用服、犬猫用ベッド・マット
ファスナ強度 犬猫小動物用服
耐洗濯性 犬猫小動物用服、犬猫用ベッド・マット
犬猫小動物用キャリー、犬猫用ヒーターカバータオル、小動物用ハンモック
染色堅牢度
(対光、洗濯、水、摩擦)
犬猫小動物用服、犬猫用ベッド・マット
犬猫小動物用キャリー、犬猫用ヒーターカバータオル、小動物用ハンモック、犬猫用リード、首輪
遊離ホルムアルデヒド 犬猫小動物用服、犬猫用ベッド・マット
犬猫小動物用キャリー、犬猫用ヒーターカバータオル、小動物用ハンモック、犬猫用リード、首輪
有害物質含有量 犬猫小動物用玩具 犬猫小動物用食器
重金属含有量(合成樹脂) 犬猫小動物用食器
着色料の溶出 犬猫小動物用食器

 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから

洗っている最中の髪のすべりの違いを調べる -毛髪表面特性試験<応用編>-

月曜日, 1月 29th, 2018

2017年3月号ブログで紹介した毛髪表面特性試験に関して、今回はそれを応用した試験を紹介します。(2017年3月号ブログはこちら
通常のご依頼では乾燥状態の髪の状態を試験することが一般的ですが、洗っている最中の髪のすべりの違いを測定することも可能です。毛髪は乾燥状態よりも濡れた状態の方がダメージを受けやすいと言われているため、このような条件でデータを取ることは製品評価に有効と考えられます。
 

1.試験方法

測定時に毛髪サンプルが滑らないよう固定したのち、希釈したシャンプー溶液に浸漬する前後の摩擦係数の平均値(MIU)を測定します。
※摩擦係数の平均値(MIU):すべりやすさを表します。この値が低いとすべりやすく、高いとすべりにくくなります。
 
<試験条件>
●試験品:3種類のシャンプー(A、B、C)を用い、水で希釈して1%濃度に調製
●測定条件:2条件(毛元から毛先方向、毛先から毛元方向)
●使用センサー:シリコンセンサー
●毛髪サンプル:2cmの幅に毛髪200本を並べてシート状にしたもの
 

毛髪サンプル(浸漬前)
毛髪サンプル(浸漬前)
毛髪サンプル(浸漬中)
毛髪サンプル(浸漬中)

 
※通常、当研究所では毛髪を1mm間隔に並べた毛髪サンプルを摩擦係数の測定に用いますが、今回は2cmの幅に200本の髪の毛を並べたものを用いています。
 

2.試験結果

今回の測定では以下の結果が得られました。
 
■毛元から毛先方向(MIU)
毛元から毛先方向(MIU)
 
【測定値】毛元から毛先方向(MIU)
 
■毛先から毛元方向(MIU)
毛先から毛元方向(MIU)
 
【測定値】毛先から毛元方向(MIU)
 
3種類のシャンプー(A、B、C)では毛元から毛先方向、毛先から毛元方向共に、Bのシャンプーがもっとも摩擦係数が小さくなることがわかりました。また、毛先から毛元方向に関しては、A、Cのシャンプーの摩擦係数はほぼ同じでしたが、Bのシャンプーではその約半分くらいとかなり小さくなっていました。
実際は洗髪中の製品の濃度や毛髪の太さなど様々な要因が関係するため、この測定方法のみで評価ができるわけではありませんが、評価のひとつとしてご利用ください。
 
今回の試験にご興味をもたれた開発、企画ご担当者さま、気軽にご相談ください。
 

関連キーワード:毛髪物性試験 > 毛髪表面特性測定試験
 


お問い合せ先
株式会社 消費科学研究所

大阪研究所 Tel.06-6445-4670(代)
フォームからのお問い合わせ
お問い合わせはこちらから