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消費科学研究所ブログ

ファッション雑貨

洋傘の品質と安全性について、各種試験を実施して評価します。

火曜日, 5月 30th, 2017

梅雨をひかえたこの時節、お問い合わせの多い「傘の品質試験」についてご紹介します。このシーズンに特に多いのが、防水性、耐漏水性、傘の骨の強度に関する試験です
 

1.防水性試験とは?

防水性試験には、「耐水度試験」と「はっ水度試験」の2種類があります。いずれも、傘生地に対する試験です。
 
●耐水度試験

 
[試験方法]
①試験機の水槽に水を入れ、試験片(傘生地)を試験機にセットします。
②水槽を上昇させることで、試験片(傘生地)を加圧します。(図1)
③水槽の高さ(水位)分の圧力が生地にかかり、生地から水滴で出てきたポイントを測定します。
※耐水度の試験は、JIS L 1092の7.1(耐水度試験)による。
※JIS L1092:2009より引用
 
[試験結果の判定]
JUPA基準
・雨傘、晴雨兼用雨傘:250mm以上
・晴雨兼用日傘:150mm以上
 
●はっ水度試験

 
[試験方法]
①傘生地に対して、水250mlを25~30秒間、散布します。
②保持具を外して試験片の表側を下向きにして固い物に軽く当てて水滴を落とした後、比較見本と比較し、判定します。
※はっ水度試験は、JIS L 1092の7.2[はっ水度試験(スプレー試験)]による。
※JIS L1092:2009より引用
※図2はJIS L1092:2009の7.2の図4 はっ水度試験装置の一例より引用
※下記試験結果の判定はJIS L1092:2009の7.2の図5 湿潤状態の比較見本より引用
 
[試験結果の判定]
・湿潤状態の比較見本

 

2.耐漏水性試験とは?

傘が水漏れしないかどうかを確認する試験です。
 
[試験方法]
①保持具に傘を取り付け、人工降雨試験装置を降雨量が20±2 mm/hとなるように調整して20分間降雨させます。
②傘の内部に伝水(水漏れ)がないかを目視によって調べます。
③傘の内部の水滴があれば、水滴の数を数えます。
※耐漏水性試験は、JUPA 7.3(耐漏水性)による。
 
[試験結果の判定]
JUPA基準
・傘の内部に伝水(水漏れ)がないこと。また、傘の内部に水滴がある場合、20滴以下であること。
 

・耐漏水試験
 

3.傘の骨の強度試験とは?


 
[試験方法]
①傘を開いた状態で中棒を水平にして、手元および石突きを固定します。
②傘の内側の方向に親骨の先端部に 6Nの荷重を加え、1分間保持した後、骨各部にき裂、破損、破断などの異常の有無を目視によって調べます。
③骨各部に著しい変形がないことを目視によって調べます。
 
今回ご紹介したもの以外にも、洋傘に関する各種試験を実施しています。新商品の品質試験をはじめ、お客様からのお申し出に対する確認試験も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
 

[おもな試験項目]
洋傘 操作性
耐久性
強度試験 中棒の曲げ強度
中棒と手元の取付強度
中棒と上ろくろの取付強度
中棒の引張強度
傘の骨(親骨)の強度
傘生地 防水試験 耐水度
撥水度
染色堅ろう度 耐光性
水堅牢度
耐摩擦度
昇華堅牢度
引張強度

(JUPA基準より抜粋)
 


 


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靴の安全性と品質をチェックして、事故やトラブルを未然に防止。

火曜日, 12月 20th, 2016

1.求められる品質基準に適合しているか、各種試験を組み合わせ、総合的に評価

靴に関わる基準には、ISO規格、JIS規格などがあります。当研究所では、これらの基準に則り、靴に関連したさまざまな試験を行い、総合的な品質評価を行っています。
事故やトラブルを防ぐためにも、靴の安全性と品質について、事前に厳しい試験・評価を行い、確認することが必要です。
 

2.靴の表底のはく離抵抗を評価

靴は、着用を続けているうちに、歩行時に屈曲されやすい部分で表底が剥がれてくることがあります。当研究所では、JIS規格に準じた試験を行い、表底が剥がれやすくないか、確実に接着されているかなどを確認しています。
 
【試験項目】
表底のはく離抵抗:JIS T 8101:2006安全靴の表底のはく離試験
 
【試験概要】
表底及び甲革のつま先部分を試験機でつかみ、土踏まず部まで引張って剥がし、踏付け部の範囲での最高のピーク値及び最低のピーク値をそれぞれ4~5点取り、平均値を「はく離強さ」とする。
 

 

3.婦人靴のストラップの取付強さを試験

サンダルやパンプスなどの足首や甲部についているストラップが歩行中に切れると、転倒などの事故につながる恐れがあります。歩行時の負荷で容易に切れないかどうか、確認する必要があります。
 
【試験項目】
・甲バンドの取付強さ※
※バックバンド、ネックバンドにも適用する
 
【試験概要】
中底を床面に固定してから、着用できる状態に組み立てた試験箇所のバンドにL型金具を差しこみ、そのまま上方に向けて引っ張る。
 

 

4.歩行時に負荷のかかりやすいヒールの疲労試験

歩行中に靴本体からヒールが外れたり、ヒール自体が割れたり、折れたりすると、転倒などの危険な事故につながる恐れがあります。特にピンヒールなどの細いヒールでは、歩行時に強い負荷がかかるため、容易に折れることがないか、確認することが大切です。
 
【試験項目】
・ヒール疲労試験:CEN/TC 309 N 311 履物 ヒールの試験方法(疲労抵抗力)
 
【試験概要】
疲労試験機に固定したヒールに対し、1回/秒、0.68Jの力で20,000回まで打撃を繰り返し、亀裂や割れ等の異状がないか確認する。
 
ヒールの疲労試験
 
今回ご紹介した以外にも、靴に関連するさまざまな試験を実施しています。ぜひお気軽にご相談ください。
 

■関連記事

・靴の安全性と品質を確認するため、規格・基準に基づいた試験が必要です。

■取り扱い試験項目

試験項目 備考
①甲革の厚さ JIS K 6550 革試験方法 5.1厚さの測定
②甲革の引張り強さ JIS K 6550 革試験方法 5.2引張り強さ及び伸び
③甲革の引裂き強さ JIS K 6550 革試験方法 5.3引裂強さ
④表底の厚さ JIS S 5050 革靴 6.2表底及びかかと用材料
⑤表底の引張り強さ JIS S 5050 革靴 6.2表底及びかかと用材料
⑥つま先部分の接着剥離強さ JIS S 5050革靴 8.試験方法
⑦内張り地の染色堅ろう度(摩擦)
(乾燥/湿潤/アルカリ)
JIS K 6547 革の染色摩擦堅ろう度試験方法(摩擦試験機Ⅰ形)
⑧ヒールの取付強さ ISO 22650「履物 -靴の試験法- ヒール取付強さ」
⑨表底の耐摩耗性 JIS K 6264 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -耐摩擦性の求め方-
第2部:試験方法11.テーバー摩耗試験機
⑩ヒールの疲労試験 CEN/TC 309 N 311 履物 -ヒールの試験方法- 疲労抵抗力(ISO/TC 216)
⑪表底のゴム硬度 JIS K 6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -硬さの求め方- 
第3部:デュロメータ硬さ(タイプA)
⑫老化試験 JIS K 6257 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -熱老化特性の求め方 促進老化試験 AA-2法
(※長靴はJIS S 5005に基づいて評価)

 


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色落ち、強度、耐荷重などカバンの品質試験を行います。

水曜日, 8月 24th, 2016

 
淡い色の衣類を着る機会の多いこの時期、ショルダーバッグなどと摩擦されることによって「衣服にカバンの色が移った」というお申出がよくみられます。今回は、弊社で実施しているカバンの品質試験をご紹介します。
 

1.色落ち、色移りについての試験

■染色堅ろう度(摩擦)
約200gの荷重で、約20cm間を100往復摩擦する。白布は綿を使用し、乾燥/湿潤の2条件で試験を行う。
(JIS L 0849 摩擦に対する染色堅牢度試験方法の摩擦試験機Ⅱ型による。)
 
■染色堅ろう度(水)
濡らした綿/ナイロンの白布を試料と合わせたものをプラスチック板で挟み、約4.5kgの荷重をかけながら約38℃の恒温槽で4時間放置する。
(JIS L 0846 水に対する染色堅牢度試験方法による。)
 
■染色堅ろう度(耐光)
太陽光を想定したキセノンアーク灯を使用し、一定時間照射した試料の変退色を確認する。
(JIS L 0843 キセノンアーク灯に対する染色堅牢度試験方法の第3露光法による。)
 

2.持ち手、肩ひもの取付強度の試験

■縫い目強度
カバンの底、マチ、側部等の縫製部が中央になるように引張り試験機に取付けて、破れるときの最大荷重を調べる。但し、取付部Aと取付部Bの間は6cmとし、引張速度は100mm/minとする。
(JIS L 1093 繊維製品の縫目強さ試験方法グラブ法に準拠。)
 

 
■持ち手・肩ひもの取付強度
持ち手と胴部の縫い合わせ部分を中心に、持ち手と胴部を引張り試験機に取付け、100mm/minの速度で引張った時の破損時の状態及び破損時の最大荷重を調べる。
 

 
●試料を採取して行う場合
①カバンから試料を取る
②持ち手と開口部をそれぞれ引張り試験機に取付ける
③100mm/minの速度で、持ち手が抜けるまたは破断するまで引張る
④破損時の状態及び破損時の最大荷重を調べる
 


 

 

 

 

 

 

 
■耐荷重試験
試験品におもりを入れて吊るした状態で24時間放置した後、異状の有無を確認する。
 

3.保冷バッグ・保温バッグの試験


 
■保冷試験
試験品に4℃に冷やしたペットボトルを入れ、30℃下で放置した時の温度変化を調べる。
また、比較品としてポリエチレン製の袋に入れたものも同様に行う。
 
■保温試験
試験品に60℃に温めたペットボトルを入れ、5℃下で放置した時の温度変化を調べる。
また、比較品としてポリエチレン製の袋に入れたものも同様に行う。
 

4.景品バッグにも、事前の品質チェックを

最近は、ファッション雑誌の付属景品としてエコバッグ、トートバッグ、保冷バッグなどが人気で、景品と言えども品質をおろそかにできません。品質トラブルやクレームを避けるためにも、事前に品質試験を行いましょう。
 
今回ご紹介したカバンの試験をはじめ、ファッション雑貨全般に関するさまざまな試験・検査を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
 
 


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靴の安全性と品質を確認するため、規格・基準に基づいた試験が必要です。

水曜日, 12月 16th, 2015

1. 靴に関する事故やトラブル、経験ありませんか?

「ヒールが取れた」、「ヒールが折れた」など靴の安全性に大きく関わる事故や、内張り地や甲革からの色落ちなどのトラブルがよく報告されています。そういった事故やトラブルを未然に防ぎ、最小限におさえるためにも、事前に試験・評価を行い、靴の安全性や品質について確認する必要があります。

 

・写真(商品試験報告書の軟X線透過画像)

軟X線透過画像により、ヒールが取れていない左靴には6本のヒール取付釘があるが、ヒールが取れた右靴には1本しかないことが判明した不良品。
 

 
 

2. 婦人靴のヒール取付強さを評価

歩行中に靴のヒールが靴本体から外れたり、ぐらついたりすると、転倒など危険な事故にもつながります。当研究所では、ISO規格に定められた試験を行ってヒール取付強さを測定し、安全性を評価しています。
 

【試験項目】

ヒール取付強度:ISO 22650「履物 -靴の試験法- ヒール取付強さ」
 

【試験概要】

ヒールの先端付近に穴を開け、鋼棒を差し込み、鋼棒にひもをかけた後、つま先とひもを垂直方向に一定速度で引っ張り、破損、外れ及び使用上支障のある変形が生じる時の力を測定します。強度を確認するだけでなく、一定荷重をかけた際のヒールの移動量や荷重を外した際のヒールの移動量を測定します。

 

 
 

3. 靴の染色堅ろう度(色落ち)を試験。

特に内張り地に革が使われている靴やブーツでは、着用時の摩擦などが原因で色落ちし、衣服や靴下を汚染することがあります。当研究所では、靴などの皮革製品についてJIS規格に準じた摩擦試験を行い、染色堅ろう度を評価しています。
 

【試験項目】

・内張り地の染色堅ろう度(摩擦):JIS K6547 革の染色摩擦堅ろう度試験方法 (摩擦試験機Ⅰ形)による。
 

【試験概要】

摩擦試験機Ⅰ形(クロックメーター)の摩擦子に綿白布(乾燥・湿潤)をかぶせ、固定した試験片の上10cmを、900gfの荷重で10秒間に10回往復摩擦します。
 

・写真(商品試験報告書のブーツの写真)


 

履き口が折り返せるブーツで、使われていた天然皮革が摩擦によって色落ちしやすかったために、ブーツインしたパンツを汚染した事例。

 
 

4. 求められる品質基準に適合しているか、各種試験を組み合わせ、総合的に評価

靴に関わる基準としては、ISO規格、JIS規格などがあります。これらの基準に則り、靴に関連したさまざまな試験を行い、総合的な品質評価を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
 

 

■取り扱い試験項目

 
試験項目 備考
①甲革の厚さ JIS K 6550 革試験方法 5.1厚さの測定
②甲革の引張り強さ JIS K 6550 革試験方法 5.2引張り強さ及び伸び
③甲革の引裂き強さ JIS K 6550 革試験方法 5.3引裂強さ
④表底の厚さ JIS S 5050 革靴 6.2表底及びかかと用材料
⑤表底の引張り強さ JIS S 5050 革靴 6.2表底及びかかと用材料
⑥つま先部分の接着剥離強さ JIS S 5050革靴 8.試験方法
⑦内張り地の染色堅ろう度(摩擦)
(乾燥/湿潤/アルカリ)
JIS K 6547 革の染色摩擦堅ろう度試験方法(摩擦試験機Ⅰ形)
⑧ヒールの取付強さ ISO 22650「履物 -靴の試験法- ヒール取付強さ」
⑨表底の耐摩耗性 JIS K 6264 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -耐摩擦性の求め方-
第2部:試験方法11.テーバー摩耗試験機
⑩ヒールの疲労試験 CEN/TC 309 N 311 履物 -ヒールの試験方法- 疲労抵抗力(ISO/TC 216)
⑪表底のゴム硬度 JIS K 6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -硬さの求め方- 
第3部:デュロメータ硬さ(タイプA)
⑫老化試験 JIS K 6257 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム -熱老化特性の求め方 促進老化試験 AA-2法
(※長靴はJIS S 5005に基づいて評価)

 
 
 
 

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